すぐれない天気が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今週25日、先日発表された第102回 南部杜氏自醸清酒鑑評会の表彰式がありました。
吟醸の部で首席を受賞した浦里酒造店は、表彰式のため社長、知可良さん、新人Oとわたくし高野の4人で岩手県花巻市に向かいました。
個人的に「南部杜氏自醸清酒鑑評会」には強い思い入れがあります。というのも、私が酒造業界に入る一つのきっかけがこの鑑評会だからです。
さて、霧筑波一行が最初に向かったは秋田県秋田市。
いきなり岩手を通り過ぎて秋田です。というのも基本的に茨城県内しか流通しない霧筑波を取り扱っていただいている「ささ辰」さんという酒屋が秋田にあり、訪問をさせていただく運びとなっていたのでした。
「ささ辰」さんでは、遠く離れた秋田の地で霧筑波を取り扱うようになった時のエピソードや、日本酒にまつわる話など面白い話をたくさんお聞きすることができました。
ささ辰酒日記(辛口な店主のブログです)
さて、岩手に向かう一行。花巻市で宿をとりました。
源泉100%かけ流し、湯治で利用される方も多いという知る人ぞ知る名湯、花巻温泉の藤三旅館で長距離移動の疲れを癒し、翌日の表彰式に備えました。
岩手花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館
いざ授賞式へ
昨年度(第101回)は新型コロナの影響で決審が行われませんでしたが、今年度は関係者の皆様の尽力があり上位入賞酒の選出が行われたのでした。今回の授賞式はこのコロナ禍に負けない、南部杜氏の火を消さないという南部杜氏協会の強い思いを感じるのでした。
この南部杜氏自醸清酒鑑評会の表彰式、伝統的に受賞者が何度も何度もステージに上がって賞状やトロフィーを受け取ることで知られています。
この日の社長と知可良さんも幾度となくステージに上がります。高野は4回目までは数えたのですが、途中で数えるのをやめました。
やがて式が終わりに近づくころ、社長の答辞です。
今まで全然気が付かなかったのですが、社長、かなりいい声していてナレーターや声優のようです。さすが大舞台に慣れている感じがあります。
続いていよいよ知可良さんの答辞!
かなり緊張しているのが、見ていてよくわかります。大吟醸造りに奮闘する知可良さんを思い出すと少々こみあげてくるものがありました。
後で聞いたところ、かなり緊張していたようで、出来に満足していなかったようですが、こういった場でスラスラ喋れる知可良さんよりも固くなっている知可良さんのようが「らしく」て良いと思う高野です。
日本最大の杜氏協会、南部杜氏自醸清酒鑑評会 首席。
この栄誉ある賞を得ることが出来たのは、今まで霧筑波を育ててくれた多くの方々のおかげです。地元茨城の皆様から愛していただけることで、安心して酒造りに取り込むことが出来たのです。
心より御礼申し上げます。
長年霧筑波を支えてくださった佐々木杜氏にもトロフィーを手にしていただけました。