お酒を造っていると、造り手がびっくりするくらい良い酒ができることがあります。
蔵人たるもの「少しでも良い酒を」という気持ちで造りに望むわけですが、時にその気持ちを飛び越えた酒ができることがあります。
令和元年度の造りでは、最後のころに仕込んだ本醸造がまさにそれでした。米のうま味がしっかりとしていながらも雑味はなくスッと流れていくその酒は、本醸造とは思えないほど洗練された酒でした。
そして社長に酒を利いてもらうと、すぐさま本生で限定販売することになったのです
そして令和2年度の酒造り。
昨年の本醸造に匹敵するような酒を造りたいという思いが通じたのか、後半に生まれた酒がこちら。
この酒、社長が利き酒をしてすぐさま今年の「社長のイチ押し」に決まりました。
昨年の「本醸造 本生」を飲まれた方、ぜひこちらもお試しください!
そうでない方、これを機に霧筑波の自信作を味わってください!
特徴はまず香りです。バナナやメロン系の香りが立ち上がり、キレの良さがありながらもうま味もあるお酒です。この味わいを楽しんでいただくために生酒となっています。
ちなみにこの「社長のイチ押し」シリーズ、社長が自身の名をかけて選び抜いた一本です。
2年続いて発売することが出来ましたが、来年も必ずしも「社長のイチ押し」になれる酒ができるかわかりません
(もちろん絶対造る気持ちです)。
そんな「霧筑波 純米吟醸 本生」、本来は別のレギュラー商品とするために造ったものなので、ごく少量しか販売できません。興味のある方は、見かけたら手に取っていただければ幸いです。